医療法人札幌いそべクリニック

頭痛の種類と原因

頭痛は 『一次性頭痛』と『二次性頭痛』の大きく二つに分けられます。
もともと頭痛持ちであっても、いつもとは違う頭痛を感じた時は、クモ膜下出血(二次性頭痛)という危険な病気であることがあり、その症状だけでは見分けることができないこともあります。いつもと違う、突然発症する、気を失うなどが出現したときは、頭部MRI検査が必要となりますので、受診することをお勧めします。

一次性頭痛

主に脈打つようにズキンズキンと痛む「片頭痛」、頭全体が締め付けられるように痛む「緊張型頭痛」、目の奥がえぐられるように痛む「群発頭痛」があります。
医療機関を受診する頭痛の大多数は「片頭痛」です。

二次性頭痛

くも膜下出血、椎骨動脈解離、脳出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、髄膜炎などが原因で起こる頭痛で治療をしなければ命にかかわる可能性のある頭痛です。また、緑内障や側頭動脈炎など命にまでは別条ありませんが、失明などの重篤な障害につながる頭痛もあります。

頭痛にはここにある頭痛の他にも様々な種類があり、それぞれ背景や原因が異なります。国際頭痛分類第III版には、384種類記載されています。

片頭痛+緊張型頭痛(両方をあわせもつ)

片頭痛と緊張型頭痛が混在し、程度が軽度なときは緊張型頭痛と同等、程度が高度なときは片頭痛が起こり、一元的な発作が起こることが提唱されています。

薬物乱用頭痛(薬剤の使用過多による頭痛)

頭が痛いからと頭痛薬を飲み過ぎると余計に頭痛がひどくなる場合があります。「薬剤の使用過多による頭痛」は、頭痛薬の乱用による脳の痛み中枢が敏感になり、普通では感じない程度の刺激を痛みとして感じてしまう状態です。また、頭痛への不安から予防的に鎮痛薬を常用すると、さらに痛みに敏感になるという悪循環を起こします。月に10回以上、3ヶ月続けて頭痛薬を飲んでいらっしゃる方は、タバコがやめられなくなる(ニコチン依存)と同様のメカニズムが働いております。ぜひとも受診してください。

後頭神経痛

後頭部に痛みがある時に『目の奥の痛み』『目の疲れ』『まぶしさ』を同時に自覚することがありますが、これは大後頭神経三叉神経症候群の場合があります。後頭部から側頭部・頭頂部にかけて、皮膚の表面がピリッとした次の瞬間には痛みが止まる特徴があり、髪の毛を触るだけでビリビリ痛みを感じることもあります。「頸椎椎間板ヘルニア」などが原因となり、首の運動に加え、咳(せき)、くしゃみなどで痛みが起こることもあります。

このほかにも片頭痛は・・・
「めまい」・「耳鳴り」・「不安・パニック」・「慢性疲労」・「胃部痛」なども誘発いたします。片頭痛に併存する「起立性調節障害」も誘発いたします。

当クリニックの頭痛治療

“頭痛”は、個人や社会生活に重大な支障となるばかりでなく、人生に大きな支障になっていることもあり、決してひとりで我慢して悩むことはないです。当院は自己治癒力改善のため、妥協のない医療を行います。

治療

予防薬と頓挫薬(発作時に飲むお薬)の二本柱で治療するのが一般的です。片頭痛が長期化すると脳が過敏状態になり、めまいや耳鳴りおよび頭重などの症状も伴ってくるといわれていますので、脳の過敏性を鎮めるお薬や血管を拡げるお薬を内服することで頭痛発作が起こりにくくなるように予防し、発作の頻度や強さを軽減するのが目的です。日頃から予防薬を内服しながら、頭痛発作に対してはピークに達する前に特効薬のトリプタン製剤という頓挫薬で対応することで、速やかに発作を鎮静化します。

片頭痛発作抑制薬(抗CGRP製剤)の適正使用医療機関として、これまでの、我慢を減らす治療から片頭痛を起こさせない(もし、片頭痛がなかったらどういう生活をしたいか?)治療も行います。

生活習慣や栄養からアプローチ

当クリニックのユニークな治療は、身体の栄養素を分析し、さらに自己治癒力を引き出し、生活習慣の改善・食事指導・多種サプリメント(ビタミンB、鉄・マグネシウム・BCAAなどサプリメント)を患者様に合わせてご提案し、頭痛の苦しみからの解放のため、一緒に考えていきます。

また、脳腸相関(腸漏れ症候群や腸カンジダ症など)もケアいたします。

当クリニックでは、頭痛専門医と頭痛ナースおよびドクタークラークと共に、頭痛ダイアリーを用いてご自身の片頭痛のパターンを把握して頂いています。日々の生活に支障を来たさないような生活習慣(片頭痛誘因回避テクニックなど)のアドバイスや服薬指導を行っております。

抗CGRP製剤

頭痛時の自分でできる対処法

食べ物やお酒に気を付けて

規則正しい食事を心がけ、欠食や血糖低下を避けましょう。
グルタミン酸の入った料理やアルコール摂取を避け、発酵食品を摂るようにしましょう。
コーヒーを飲み過ぎない、痛み止めの薬を飲み過ぎないように。
群発頭痛の方は特に、痛みがある時はお酒を飲まないようにしましょう。

体に適切な刺激を与えましょう

緊張型様片頭痛の方は、首や肩の筋肉を温めたり、動かしたりしましょう。
ストレッチ、ヨガ、体操、ツボ(合谷)を押すのも効果的です。
片頭痛の方は足湯をお勧めいたします。

心と体をリラックスさせましょう

寝すぎや寝不足にならないように、規則正しい睡眠を心がけましょう。
寝る前のスマホを止め、口の開いた睡眠をしないように。
日ごろからの運動、気分転換は大切です。
ストレスをため過ぎない、人混みを避ける、緑の景色でリラックスするなど生活の工夫を取り入れましょう。

診療科目
脳神経内科・脳神経外科・循環器内科・精神科・リハビリテーション科
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FAX番号
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